CSSを用いたSEOテクニック
WEBページを制作するうえで、その「デザイン」は特に気にする点です。
画面上に表示された情報を参照したり、誘導に従ってクリックしていく、ということがWEBページ上の基本的なアクションです。
WEBビジネスにおけるページ上の到達点は、「成約」ということになります。
ある程度凝ったWebサイトのデザインは、成約させる上で必須なものでしょう。
Webページを、ビジネスに適合する形にブラッシュアップさせることを「LPO」といいます。ランディングページオプティマイゼーションの略です。
基本的にWebサイトを用いた販売やビジネスの手法は、ページをカスタマーに沿った形に適合させながら、効果的に露出させることに尽きます。
ページを露出させる手段として、先に挙げた広告やSEOが挙げられます。
ページに手を入れる際、デザイン面での改良とSEO的なアプローチが必須になります。ですが、必ずしも「カスタマー目線」のレイアウトと「SEO」的なレイアウトは一致しません。
検索エンジンへのインデックス、つまり順位登録に重要視されるのは配信されている「情報」そのものとなります。先に挙げた「購入」や資料請求などの「問い合わせ」に特化したスタイルのページ組みは、往々にして画像を多用したり、言葉が長くなり過ぎないように配慮するものです。
情報を提供するのはもちろんですが、その後のアクションを見越したユーザーフレンドリーな造りを、検索エンジンは判別してくれないのです。
仮に、ふんだんに予算があり、リスティング広告などで十分な露出が図れる場合は、SEO的な視点を捨ててしまうということも戦略の一つになります。
ですが、十分な予算が確保できない場合、販売やビジネスにおけるWEBサイトの悩むべき点はここになります。
WEBページをカスタマー目線で、構築・改良する際、凝ったレイアウトが必要です。
WEBページでビジネスを行う際は、「信頼性」がモノをいいます。そしてアクション、専門用語では「コンバージョン」といいますが、そのコンバージョンという行動へ如何に誘導するかも必須です。
自在にWEBページのレイアウトを行うということは案外難しいものです。WEBページは「タグ」と呼ばれるWEB専用の記述を重ねて構築していきます。タグは上から順に書いていくもので、通常ではその通りにページに反映されます。
そして、検索エンジンの巡回ロボットも記述を上から判別していきます。
この際、「文字ばかりでは寂しいので」という理由で画像ばかり使っていては、たとえそこに文字で情報が記されていたとしても、検索エンジンはしっかりと読みとってはくれません。
ですからなるべく「テキスト」で構築したいのですが、WEBページにただ横書きの文章が並んでいるだけでは、購買意欲をかきたてることは難しいでしょう。
そこで、レイアウトに凝ることになるのですが、上から順に並んでいる情報を、見やすいように配置するということはなかなか難しいものです。
WEBページを構成する「HTMLタグ」の中に、「テーブル」という種類のタグがあります。
これはWEBページ上で作表するためのタグなのですが、少し前まではこのタグがページレイアウトの主力だったことがあります。
確かに、テーブルタグでは表のセルサイズや配置を凝らして、様々なレイアウトが可能です。
左上から右下にかけての、一般的なネットユーザーの目線移動に沿ったページ作成が容易なのですが、検索エンジンではこれを嫌う傾向にあります。
なぜなら、「テーブル」タグの存在意義としては、情報を整理して羅列する、まさしく「表」としての使用が適正だと判断されるからです。
WEBページの内容がすべて「表」の中におさまっているのは「おかしい」というわけです。
ですから、レイアウトを自在に行いたいが故のテーブルレイアウトは、デザイン的には満足がいくものになったとしても、SEO的には大失敗となってしまうことが多いのです。
それでは、SEOに対応したページ作りのためには、ただ上から情報を羅列するしかないのか、と考えてしまうのですが、実はそうではありません。
「CSS」という仕組みを用いれば、検索エンジンに対して適正なタグ記述で十分凝ったレイアウトが可能なのです。
CSSとは、カスケーディングスタイルシートの略です。スタイルシートの名の通り、HTMLファイル内の各タグ、そしてタグに指定された「ID」や「CLASS」というものに対してレイアウト情報を適用させるものです。
HTML内に書き込むこともできますし、HTMLとは別ファイルにして、同じものを各ページに読み込むことも可能です。
このCSSを用いてレイアウトすることで、いわゆる見出しタグのテキストサイズや、一般的なテキストタグ

タグの色、大きさ、文字幅、位置などを編集することができます。
このCSSによって、テーブルタグによるレイアウトから脱却できたWEBページが増えてきました。
そして、ユーザーフレンドリーなWEBレイアウトでありながら、検索エンジンに対しても有効なWEBページが多くなりました。サイトの規模は小さくても、適正なタグでコーディングされ、CSSでレイアウトされたWEBページは、検索結果の上位を狙うことが十分可能になっています。
CSSでレイアウトできるのは、WEBページ中に使用する全てのタグです。
ですから、今後WEBサイトを構築したり、改良したりする際は、まず「テーブルタグを使わない」という点は必ず守りたいものです。もちろん、整理して羅列すべき数値情報などはテーブルタグでも構いません。むしろ、それがテーブルタグの適正な使用方法なのです。
テキスト中心のページを、CSSでレイアウトする、これが巧くSEOを行うための第一歩となるのです。