被リンクはなぜ検索エンジンに好まれるのか
SEOの3割から4割くらいは、自身の工夫でどうにかなります。
もちろん、コンテンツがないページを上位表示させることはできませんし、その必要もありません。
コンテンツが豊富にあり、ページタイトルをはじめとした各情報が体系的にまとめられていてとても閲覧しやすいサイトになっていれば、自然と人が集まります。そのサイトが「情報源」として様々な人に推薦されれば、尚のことです。
世の中にとって「有益」、つまり人のニーズの的を得たサイトは、検索エンジンに好まれます。
ですが、「そのサイトが有益なものだ」という指標は、実はサイトそのものでは付けることができません。
「人間」が全てチェックしていれば、もしかすると判断も付くのかもしれません。ですが、その場合は「基準」が俗人的になってしまいます。
人のニーズは千差万別ですから、ある特定の恣意に偏ったランク付けは、公正な検索結果とはかけはなれたものになってしまうかもしれません。
検索エンジンは自動化されたものですし、「公平・公正」という観点からいえば、人の恣意を介さないロボット型の検索エンジンが最もフェアであるといえます。
「フェア」とはすなわち「統計的である」ということです。統計的であるということは、世の中のニーズのアベレージであるということです。
その「世の中のニーズ」に対する「情報の信頼性」を測る指標が、「リンクされている数」です。
他のホームページからリンクされていることを、「被リンク」と呼んだりします。
この被リンクは、ただ「繋いでもらえばいい」というものでもありません。
ただの「オススメサイト」とリンクされるよりも、「○○の情報が沢山詰まった便利なサイト」というリンクのされ方の方が効果的です。
検索エンジンは、世の中全てのWEBページへのアクセスを試みています。
その中で、ページの内容はもちろんそのページがどのページにリンクしているのかもチェックし、蓄積しています。
そうしていくうちに、「リンクが集まるサイト」の情報が割り出されます。
ホームページを本に置き換えれば、「沢山の本で紹介されている本」ということになります。
これはそのままホームページへの評価につながります。
今ではホームページは誰でも作ることができます。ホームページまでいかなくても、ブログなどは簡単に作れてしまうものです。
情報は溢れているといってもいいのです。それらの中で、本当に信頼できる情報をユーザーに届けるためには、ページの中身を解析するだけでは判断がつかないのです。
検索エンジンは言語を理解するものではありません。特定のプログラムに従って、収集、蓄積、関連付け、出力を繰り返すものです。それに「プライオリティ」を持たせるためには、何らかの「指標」が必要であることは間違いありません。
その指標のひとつとして、この「被リンク」が挙げられています。
もっとも、Googleなどではこの被リンクの指標自体がシビアになっています。ホームページを1000サイトつくり、それぞれに相互リンクを行えば、それぞれのサイトが999のサイトからリンクを受けていることになります。
しかし、そのような行為は閉鎖されたネットワークであるとし、あまり評価しません。
このように人的に操作可能である「リンク」は、指標として薬には立つものの、その判別がシビアになってしまうのです。それは、「その気になれば誰でもリンクを稼げる」からであるといえます。
本当に役に立つコンテンツであれば、自然とリンクは増えていくものです。
リンクを手で集めるよりも、人が紹介したくなるような、シェアしたくなるようなコンテンツ制作を心がける方が得策なのです。