SEOへの近道はないということ
作成したWEBページを、特定のキーワードにおいて上位に表示させることは、なにも専門的な知識が必要なわけではありません。
ただ、情報を体系的にまとめ上げ、ユーザーに伝わりやすくするような工夫が必要です。そして、なによりオリジナリティのあるコンテンツが必要です。
上位表示への近道はありません。検索結果で上位表示されないのは、意訳すれば「求められていない」と判断されたようなものです。まずは、コンテンツを見直すべきなのです。
よく見かけるのは、SEOの秘訣であるとか、SEOの秘密であるとか、そのようなノウハウです。
ですが、検索エンジンは常に進化しています。作為的に上位表示させられたページは、「有害」であると判断され、検索結果には表示されなくなってしまいます。その基準は年々厳しくなっています。そのようなペナルティを受けないサイトに共通して言えることは「オリジナル」であるということ、情報を体系的にまとめ。ユーザーフレンドリーになっているということです。
発信したい情報がある場合、そして売りだしたい商材がある場合は、「どうやって見てもらうか」ももちろんですが、「どう伝えるか」ということがまず大前提にあるべきです。
ただ情報を並べただけでは、何も伝わりません。そこに情報が「ある」だけとなります。
情報を提供したその先、情報に触れた人にどのような印象を残したいのか、どのような行動を起こしてほしいのか、まで考えたうえで、コンテンツを考えましょう。
WEBページは、制約の無いメディアです。雑誌や新聞は誌面の面積に限界があります。テレビやラジオは放送時間の限界があります。ですが、WEBページはいくらでも情報をつけ足していけるものです。そして誰でも参照することができるものです。
この特性を理解していなければ、「ただ掲載しただけ」となってしまいます。そのような情報は、残念ながらどこでも入手することができるものになってしまいます。価値がなくなります。
この「価値」とは、検索したユーザーのニーズを満たせるかどうかにかかっています。
何度も触れますが、インターネット検索エンジンは「価値のある情報を素早くユーザーに提供したい」という理念に基づいて運営されています。この意図を理解しない限り、いつまでも上位表示は叶いません。
そして、検索エンジンのアルゴリズムは常に進化するものです。ソースコードの改造や、作為的な大量のリンクはもう検索エンジンには通用しません。
本当の意味のSEOは、「インターネットを理解する」という点に尽きます。
そうすることで、コンテンツの作成から、SEO、そしてページのチューニングまでが一貫したものになるはずです。「上位表示させる為に○○をしよう」ということではいけないのです。常に情報の「受け手」のことを考えて、情報に接した際に起こしてほしい「アクション」を見据える必要があります。
コツは、「結論」を最初に書くということを意識しましょう。必要な情報が奥に埋もれているのでは、あまり利便性が高いとはいえません。タイトルタグの「左からプライオリティが高い」ということにも共通していますが、「結論・確信」があって、「解説」をならべるようにしたいものです。
結論や確信はタイトルや見出しなどに込めるようにしましょう。
そこから、コンテンツを肉付けしていけば、ユーザーも目を通しやすくなるはずです。そして、検索エンジン的にも「有益」と判断されることが多いのです。
そのように有益なコンテンツは自然と「リンク」されるものです。そうすることによって、さらに価値のあるWEBページになるのです。
それが本当のSEOです。もはや、「中身の無いページ」は検索結果には表示されなくなっています。キーワードの含有率やマークアップのコツなどが流行した時期もありましたが、そのように検索エンジンのためだけに作為的に操作されたWEBページは、必ずしも利便性が高いとはいえません。
見る人のことを考えること、そして情報の伝え方を考えることで、WEBサイトの質を上げる。
誰もが紹介したくなるWEBサイトを構築することが、上位表示の最短距離です。